電波時計の正確性と比べると劣る
性能のいい機械式時計はかなり正確な時間を表示します。しかし、それはあくまでもゼンマイと歯車で動いている割には相当正確であるという話であり、たとえば電波時計の正確さと比べると劣ってしまいます。電波時計は一日に何度も時刻データを受信し、補正を行うので、きちんと電波を受信している限り、進んだり遅れたりすることはありませんが、機械式時計には電池もアンテナも内蔵されておらず、どうしても一日に数秒程度ずつずれていってしまうからです。 したがって、機械式時計に表示されている時間を常にあてにしようと考えているのであれば、一日一回はスマホに表示されている時間に合わせて時計の針を動かすようにしたほうがいいでしょう。
時間の狂いが目立ってきたらオーバーホールに出そう
機械式時計を長く使っていると購入当初と比べて時間の遅れ方や進み方が顕著になってくるということもあるかもしれません。この場合、考えられるのは内部の歯車が消耗しているというケースです。歯車が削れてくれば回るタイミングも変わってくるので時間の遅れや進みが目立ってくるというわけです。
買い換えを考える人もいるかもしれませんが、愛着があるという場合、メーカーなどにオーバーホールを依頼するといいでしょう。機械式時計の良いところは部品の再生がクォーツ時計と比べると比較的容易であり、一生、直しながら使い続けることが可能という点です。オーバーホールによって消耗した歯車が交換されれば性能も元に戻る可能性が高いです。