古くから富裕層の持つもの
機械式時計にはステータスシンボルとしての要素があります。つまり、機械式時計は持っているだけでステータスがあがるというメリットがあるということです。このステータスには、時計の歴史が深くかかわっています。時計は、時刻を知るという意味もありましたが、かつては一部の権力者だけが持つものの代表例であり、教会や大聖堂などで時計塔が設置されました。その後、時計の技術が進んだことにより、一部の支配層だけではなく富裕層も持つようになりました。時計は職人が作る希少なものから、大量生産できるクォーツ式へと主流が変わると、持つことだけで特別なものとなる機械式時計が復刻します。機械式時計は、高価で生産数も限られることから、ステータスシンボルとなりました。
美しく資産価値も高い時計
機械式時計は持っているだけでステータスがあがります。それは、熟練の職人が作り上げる精巧なものであるからです。加えて、ステータスシンボルとなったからこそ、より美しくデザイン性に凝った時計が作られるようになりました。一つ一つのパーツは繊細に整えられ、歯車は緻密な動きを見せており、華やかで美しい魅力にはまる人は多いです。このデザイン性の高さとステータスシンボルから、機械式時計には資産価値がつきます。子孫に受け継ぐことを前提として、永久修理をうたっているブランドもあるほどです。通常既製品は、月日がたてば資産価値が落ちてしまうものですが、機械式時計は異なります。高い資産価値は、巡り巡ってステータスシンボルとしての価値を高める役割を果たしています。